2020年度(第21回) 年会・シンポ
極限環境生物学会2020年度(第21回)年会情報
記
日時:
2020年10月31日(土)~2020年11月1日(日)
会場:
オンライン形式
リモート会議システムによる開催
発表形式:
・口頭発表 (1演題20分(討論含む)の予定)
・ショートトーク発表(発表賞対象 発表3-5分程度の予定)
・シンポジウム (企画枠)
・Zoomミーティングを用いたオンライン開催
・発表賞は、ショートトーク発表において審査します
(※ 発表賞は従来のポスター賞に準じる)
-発表賞は審査を希望された方を対象とします
-発表賞は会員(正会員/学生会員)を対象とします
詳細は実行委員会で決定次第、追加します。
問合せ:
学会事務局に問合せください。
「シンポジウム:極地に生きる」
11月1日 15:30 - 17:30 (参加費無料)
詳しくは → こちらから
年会「オンライン開催」のフライヤーはこちら
皆様への配布をお願いします
参加費:
年会参加費は下記の通りです。
正会員2,000円
正会員(学生)無料
非会員5,000円
非会員(学生)無料
懇親会
今回は開催されません
年会の参加費は、ゆうちょ銀行・最寄りの銀行の窓口・ATMから、期日までにご送金ください。また、ネット銀行からのオンライン振込も可能です。
振込・送金の際、振込元・送金元のお名前が異なる場合、もしくは企業団体口座から振り込まれる場合、参加費払い込みの確認ができません。必ず参加申し込みされる方のお名前を追加して記載してください。
例:〇〇大学経理部(参加者名)
(カ)ジェーエスイー(セイ メイ)
専用振替用紙は、ありません。郵便局・銀行窓口・ATM、ネット銀行からの振込をお願いします。
(郵便局の場合)下記記号番号・加入者名を記載の上、通信欄に参加者名を記入し、振り込んでください。
記号番号:00120-9-726870
加入者名:極限環境生物学会
通信欄:21回年会 参加費
御依頼人名:参加者氏名
(銀行の場合)下記金融コード・加入者名を記載の上、振込元名に参加者名を記入し、振り込んでください。
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
店名:0一九店(ゼロイチキュウ店)
店番:019
預金種目:当座
口座番号:0726870
口座名義:極限環境生物学会
納入された参加費は原則としてお返しいたしません。
学生の参加費は無料となっております。若い皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げております。
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極限環境生物学会2020年度 (第21回)
年会・シンポジウムスケジュール
オンライン会場名:開催内容
Room1:総会、開会・閉会挨拶、オーラルセッション1-4、「発表賞」審査結果発表
Room2:ショートトーク会場A(10月31日と11月1日)
Room3:ショートトーク会場B(10月31日と11月1日)
Room4:ショートトーク会場C(10月31日のみ)
10月31日(土)
10:30- 接続テスト
11:00-12:00 総会 (Room1)
13:00-13:10 開会挨拶 (Room1)
13:10-14:30 オーラルセッション 1(O1-1~O1-4、20分×4題)(Room1)
14:30-14:40 休憩
14:40-15:40 オーラルセッション 2(O1-5~O1-7、20分×3題)(Room1)
15:40-16:10 休憩(接続テスト)
16:10-17:40 ショートトーク(15分×6件×3会場、審査対象18件)(Room2-Room4)
11月1日(日)
09:00- 接続テスト
09:30-10:30 オーラルセッション 3(O2-1~O2-3、20分×3題)(Room1)
10:30-10:40 休憩
10:40-11:40 オーラルセッション 4(O2-4~O2-6、20分×3題)(Room1)
11:40-13:00 休憩(接続テスト)
13:00-14:30 ショートトーク(15分×6件×2会場、審査非対象12件)(Room2-Room3)
15:00-15:10 「発表賞」審査結果発表、閉会挨拶 (Room1)
15:30-17:30 シンポジウム (Room1) 30分×4題
一般発表の要領
1)口頭発表
発表時間:20分(15分発表、3分質疑応答、2分演者交代)
発表方法:Zoomミーティングで行います。各自のPC、ネット環境等をご使用ください。PowerPoint 等によるプレゼンテーションを画面共有して実施していただきます。運営負担軽減に、ご協力をお願いします。
接続テスト:
10月31日(土)のオーラルセッションの発表者は、10月31日(土)10:30-11:00にRoom1にて接続テストを行ってください。
11月1日(日)のオーラルセッションの発表者は、11月1日(日)9:00-9:30にRoom1にて接続テストを行ってください。
接続テストでは、スライドやマイクについて確認していただきます。また、PowerPoint 等によるプレゼンテーションがうまくいかなかった場合に備えて、pdfファイルを用意しておくようにお願いします。
2)ショートトーク
発表時間:3-5分程度のショートプレゼンのあと、オープンディスカッションを行います。討論を含めて14分、1分演者交代
発表方法:Zoomミーティングで行います。各自のPC、ネット環境等をご使用ください。PowerPoint 等によるプレゼンテーションを画面共有して実施していただきます。運営負担軽減に、ご協力をお願いします。
接続テスト:
10月31日(土)のショートトーク発表者は、10月31日(土)15:40-16:10に発表会場となる各Room(2~4)にて接続テストを行ってください。
11月1日(日)のショートトーク発表者は、11月1日(日)11:40-13:00に発表会場となる各Room(2~3)にて接続テストを行ってください。
接続テストでは、スライドやマイクについて確認していただきます。また、PowerPoint 等によるプレゼンテーションがうまくいかなかった場合に備えて、pdfファイルを用意しておくようにお願いします。
その他:発表日は、発表賞審査対象発表は10月31日(土)、審査対象ではない発表が11月1日(日)となっています。11月1日(日)の閉会の挨拶の前に発表賞受賞者を発表します。
3)シンポジウム講演
発表時間:1人あたりの持ち時間は30分となります(23分発表、5分質疑応答、2分演者交代)。
発表方法:Zoomミーティングで行います。各自のPC、ネット環境等をご使用ください。PowerPoint 等によるプレゼンテーションを画面共有して実施していただきます。運営負担軽減に、ご協力をお願いします。
接続テスト:
11月1日(日) 15:10-15:30 にRoom1にて接続テストを行ってください。
接続テストでは、スライドやマイクについて確認していただきます。また、PowerPoint 等によるプレゼンテーションがうまくいかなかった場合に備えて、pdfファイルを用意しておくようにお願いします。
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発表プログラム
口頭発表
10月31日(土)
O1-1 13:10-13:30 秋林早希 東京工業大学 生命理工学院
超好熱菌tRNA修飾変異株における培養条件依存的高温感受性の解析
O1-2 13:30-13:50 Jian-qiang Jin 京都大学 工学研究科
Identification of a structurally novel lipoyl synthase in the
hyperthermophilic archaeon Thermococcus kodakarensis
O1-3 13:50-14:10 末田凜 東京工業大学 生命理工学院
高度好塩性古細菌 Haloarcula japonica が生産する多分岐グルカンの解析
および生合成に関与する GlgC ホモログの性質検討
O1-4 14:10-14:30 堀谷正樹 佐賀大学 農学部
X線結晶構造解析および高速混合凍結・電子常磁性共鳴法による
南極由来低温適応酵素の静的・動的構造解析
O1-5 14:40-15:00 橋本侑里南 京都大学 農学部
深海底熱水活動域から分離した新規硫酸還元菌の生理・生態学的性状
O1-6 15:00-15:20 宮崎うらら 京都大学大学院 農学研究科
伊豆・小笠原および中部沖縄トラフの深海底熱水活動域における
新規微生物群の分離と性状解析
O1-7 15:20-15:40 酒井博之 創価大学 理工学部
"Candidatus Micrarchaeota" 門に属する新奇極小アーキアの
培養性状とゲノム解析
11月1日(日)
O2-1 09:30-09:50 宮崎健太郎 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
16S rRNAは遺伝子組み換えにより進化する
O2-2 09:50-10:10 桑原朋彦 筑波大学 生命環境系
真核生物誕生シナリオ:Thermotogales起源説
O2-3 10:10-10:30 CORNETTE Richard 農研機構 生物機能利用研究部門
メタボローム解析から見えてきたネムリユスリカ幼虫の乾燥休眠メカニズム
O2-4 10:40-11:00 諸野祐樹 海洋研究開発機構 高知コア研究所
EDTA-FISH:環境試料のFluorescence in situ Hybridization (FISH)
において非特異的プローブ吸着を抑制する効果的かつシンプルなアプローチ
O2-5 11:00-11:20 横堀伸一 東京薬科大学 生命科学部
国際宇宙ステーションにおけるたんぽぽミッションで宇宙曝露された
放射線耐性菌Deinococcus radiodurans R1のrpoB遺伝子変異分析
O2-6 11:20-11:40 山岸明彦 東京薬科大学 生命科学部・ISAS/JAXA
宇宙空間で3年間曝露したデイノコッカス細胞塊の生存曲線とDNA損傷
11月1日(日) シンポジウム
S-1 15:30-16:00 高橋晃周 国立極地研究所/総合研究大学院大学
南極におけるアデリーペンギンの生存戦略:
バイオロギングによる最近の知見から
S-2 16:00-16:30 辻本惠 慶應義塾大学
南極に生きるクマムシの繁殖戦略と長期生存能力
S-3 16:30-17:00 辻雅晴 旭川工業高等専門学校
北極と南極に生育する菌類の産業利用を目指して
S-4 17:00-17:30 中井亮佑 産業技術総合研究所
極地微生物ハンティングのこれまでとこれから
ショートトーク
Room2 (会場A)
R21-1
10月31日
16:10-16:25
松田亮
創価大学 理工学研究科 環境共生工学専攻
高度好熱性クレンアーキアSulfolobus acidocaldariusのHolliday junction結合タンパク質Hjm、PINA、Hjcの相同組換えにおける役割
審査対象
R21-2
10月31日
16:25-16:40
都築大空
京都大学大学院化学研究所・農学研究科応用生命科学専攻
Shewanella vesiculosa HM13 の表層糖鎖合成酵素による 細胞外膜小胞構造と積荷タンパク質輸送の制御
審査対象
R21-3
10月31日
16:40-16:55
矢垰紅音
佐賀大学 先進健康科学研究科
南極産好冷細菌由来グルコキナーゼの低温適応・高熱安定性機構の解明
審査対象
R21-4
10月31日
16:55-17:10
坂本貫太朗
佐賀大学農学部
南極産好冷細菌由来ピロフォスファターゼのX線結晶構造解析による低温適応機構の解明
審査対象
R21-5
10月31日
17:10-17:25
人見大地
東洋大学大学院 理工学研究科 応用化専攻
好塩性古細菌が生産するキシラナーゼの探索及び諸性質解析
審査対象
R21-6
10月31日
17:25-17:40
土方友理
東洋大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻
好塩性古細菌が生産する好塩性プロテアーゼの諸性質解析
審査対象
Room3 (会場B)
R31-1
10月31日
16:10-16:25
小林瑠那
横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科
深海熱水噴出域に由来する電気をエネルギー源とする独立栄養性微生物の探索
審査対象
R31-2
10月31日
16:25-16:40
小宮山寿紗
東洋大学院理工学研究科
紫外線抵抗性株Halorubrum sp. 176-9, sp. 590-2の諸性質解析
審査対象
R31-3
10月31日
16:40-16:55
工藤美祈
東洋大学理工学研究科 応用化学専攻
好アルカリ性好塩性古細菌の分離と諸性質解析
審査対象
R31-4
10月31日
16:55-17:10
勝又康介
東洋大学 生命科学部 生命科学科
放射線抵抗性細菌 Deinococcus grandis pprI発現大腸菌の特性解析
審査対象
R31-5
10月31日
17:10-17:25
道盛裕太
京都大学 工学研究科
超好熱性アーキアにおける原始的光呼吸経路の同定
審査対象
R31-6
10月31日
17:25-17:40
野澤颯志
東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻
超好熱性アーキアにおけるRNAアセチル化修飾の生物学的機能の探求
審査対象
Room4 (会場C)
R41-1
10月31日
16:10-16:25
長岡 真太郎
東京工業大学 生命理工学院
leuB 遺伝子を栄養要求性マーカーとする Haloarcula japonica 用発現ベクターの開発
審査対象
R41-2
10月31日
16:25-16:40
宮林裕香
創価大学大学院 工学研究科 環境共生工学専攻
好熱性クレンアーキアSulfolobus acidocaldariusのDNAポリメラーゼB1結合タンパク質遺伝子欠損株の性状解析
審査対象
R41-3
10月31日
16:40-16:55
三ツ井良輔
大阪府立大学 工学研究科
ゲノム進化法によって創製した熱耐性酵母の遺伝子発現量解析
審査対象
R41-4
10月31日
16:55-17:10
溝端明日香
大阪府立大学 大学院 工学研究科 物質・化学系専攻
点変異・構造変異同時導入による2,3-ブタンジオール耐性酵母の創製
審査対象
R41-5
10月31日
17:10-17:25
小川拓哉
京都大学 化学研究所
低温菌Shewanella livingstonensis Ac10におけるω-3系高度不飽和脂肪酸の代謝様式の解析
審査対象
R41-6
10月31日
17:25-17:40
中野咲梨
京都大学 化学研究所
低温菌Shewanella vesiculosa HM13における膜小胞生産への膜リン脂質の関与
審査対象
Room2 (会場A)
R22-1
11月1日
13:00-13:15
梅岡真由
横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科生命環境システム科学専攻
潮間帯の異クマムシ綱Echiniscoides sp.の 低浸透圧環境下における耐性の探索
R22-2
11月1日
13:15-13:30
下新井田 康介
横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科 生命環境システム科学専攻
深海熱水噴出域における電気生態系の探索と解析
R22-3
11月1日
13:30-13:45
伊藤佑衣
福井大学院 工学研究科
好熱菌由来色素依存性L-グルタミン酸脱水素酵素の酵素化学的性質の解析
R22-4
11月1日
13:45-14:00
三木佑介
福井大学院 工学研究科 産業創成工学専攻
分子進化工学による酵素活性が向上した超好熱菌由来ピロロキノリンキノン依存性アルドース脱水素酵素の創製
R22-5
11月1日
14:00-14:15
佐藤勝也
量子科学技術研究開発機構 高崎研
Deinococcus radioduransのDNA損傷応答機構におけるPprIタンパク質の変異解析
R22-6
11月1日
14:15-14:30
増井良治
大阪市立大学・大学院理学研究科
ATP結合に伴う高度好熱菌プロテインキナーゼの構造変化
Room3 (会場B)
R32-1
11月1日
13:00-13:15
原田明佳
九州大学生物資源環境科学府
超好熱性アーキアにおける損傷塩基修復経路に関する研究
R32-2
11月1日
13:15-13:30
市川貴大
九州大学大学院 生物資源環境科学府
アーキアのミスマッチ修復酵素Endonuclease MSと酸化損傷修復酵素8-oxoguanine glycosylaseによるDNA修復機構の研究
R32-3
11月1日
13:30-13:45
森屋利幸
共和化工株式会社 環境微生物学研究所
高度好熱菌Thermus thermophilus HB8のグルタミン酸ラセマーゼの機能解析
R32-4
11月1日
13:45-14:00
東谷恒平
筑波大学大学院 生命環境科学研究科
高度好熱菌Thermus thermophilus HB27株の新規誘導型プロモーターの開発
R32-5
11月1日
14:00-14:15
中村 顕
筑波大学 生命環境系
高度好熱菌T. thermophilusを宿主とした耐熱化TetR取得のための スクリーニング系の開発
R32-6
11月1日
14:15-14:30
安井玲太朗
東京大学 理学系研究科
クマムシ固有分泌型熱可溶性タンパク質SAHS1のリガンド解析
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極限環境微生物学会2020年(第21回)年会
【発表賞】
本年度は、コロナ感染の影響でオンライン開催となり従来の形式でのポスター発表ができなくなったため、発表時間の二倍近い質疑時間を設けたショートトーク にて発表を行いました。 また、これまでのポスター賞に準じる賞として発表賞を設けました。発表賞には18名のエントリーがありましたが、審査員による厳正な審査の結果、以下の3名の方々 が受賞されました。若手の皆様の今後のご活躍を祈念しております。
R31-5 道盛裕太 (京都大学 工学研究科)
超好熱性アーキアにおける原始的光呼吸経路の同定
R31-6 野澤颯志(東京大学大学院 工学系研究科)
超好熱性アーキアにおけるRNAアセチル化修飾の
生物学的機能の探求
R21-2 都築大空 (京都大学大学院 化学研究所)
Shewanella vesiculosa HM13 の表層糖鎖合成酵素による
細胞外膜小胞構造と積荷タンパク質輸送の制御
第21回 極限環境生物学会 年会(オンラインで開催、運営本部のみ産業技術総合研究所 臨海副都心センターに設置)には123名の方々にご参加いただきました。折からのコロナ感染症の世界的流行にかんがみて、Zoomを活用したオンライン開催の運びとなりました。いつもとは違う困難な状況の中、発表者の皆様にはクオリティの高い成果をご報告いただきました。また参加者の皆様におかれましても活発な議論を展開していただきました。どうもありがとうございました。本学会の存在意義をあらためて考えていただく機会にもなったのではないかと感じました。
産総研に設置した運営本部では、中村 顕先生、古園さおり先生、道久則之先生、三輪哲也先生、相馬亜希子先生、郷田秀一郎先生、湯本勲先生にご尽力いただきました。またリモートでは若井暁先生にご対応いただきました。また高品知典先生、峯岸宏明先生、兼次須磨子様には協賛企業様ご対応、会計管理を中心にご準備いただきました。ここにすべての方のお名前を挙げられず恐縮ですが、たくさんの関係者の皆様のご尽力により大きなトラブルもなく盛会のうちに終えることができました。すべての関係者の方々に心より感謝申し上げます。同時に、質疑応答の活発化、懇親会の方式(今回は不開催)などいくつか課題も見えてきました。ネット環境のメリットを生かしたハイブリッド型の学会年会の開催など、今後につなげられたらと考えております。
最後になりましたが、このような状況の中ご協賛いただきました、株式会社トミー精工様、タイテック株式会社様に感謝申し上げます。
令和2年11月4日
鴫 直樹(産業技術総合研究所、第21回 年会担当幹事)