2021年度(第22回)年会

極限環境生物学会2021年度(第22回)年会情報

要旨集はこちらから

奨励賞要旨(大平高之先生)はこちらから

奨励賞要旨(望月智弘先生)はこちらから
 

日時:
2021年11月20日(土)~2021年11月21日(日)
 
会場:
オンライン形式
リモート会議システムによる開催

発表形式:
・口頭発表 (1演題20分(討論含む)の予定)
・ショートトーク発表
   (発表賞対象 発表3-5分程度の予定)
 
・Zoomミーティングを用いたオンライン開催

・発表賞は、ショートトーク発表において審査します
   (※ 発表賞は従来のポスター賞に準じる)
 -発表賞は審査を希望された方を対象とします
 -発表賞は会員(正会員/学生会員)を対象とします


詳細は実行委員会で決定次第、追加します。

問合せ:
学会事務局に問合せください。

年会「オンライン開催」のフライヤーはこちら
 皆様への配布をお願いします

参加費:
年会参加費は下記の通りです。
正会員2,000円
正会員(学生)無料
非会員5,000円
非会員(学生)無料

懇親会:

後ほどお知らせします。
年会の参加費は、ゆうちょ銀行・最寄りの銀行の窓口・ATMから、期日までにご送金ください。また、ネット銀行からのオンライン振込も可能です。


振込・送金は11月12日(金)までにお願いします。

振込・送金の際、振込元・送金元のお名前が異なる場合、もしくは企業団体口座から振り込まれる場合、参加費払い込みの確認ができません。必ず参加申し込みされる方のお名前を追加して記載してください。
例:〇〇大学経理部(参加者名)
  (カ)ジェーエスイー(セイ メイ)


専用振替用紙は、ありません。郵便局・銀行窓口・ATM、ネット銀行からの振込をお願いします。

(郵便局の場合)下記記号番号・加入者名を記載の上、通信欄に参加者名を記入し、振り込んでください。
記号番号:00120-9-726870
加入者名:極限環境生物学会
通信欄:21回年会 参加費
御依頼人名:参加者氏名

(銀行の場合)下記金融コード・加入者名を記載の上、振込元名に参加者名を記入し、振り込んでください。
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
店名:0一九店(ゼロイチキュウ店)
店番:019
預金種目:当座
口座番号:0726870
口座名義:極限環境生物学会


納入された参加費は原則としてお返しいたしません。


学生の参加費は無料となっております。若い皆様のご参加、ご発表をお待ち申し上げております。

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スケジュール 

極限環境生物学会2021年度 (第22回)
       年会・シンポジウムスケジュール


オンライン会場名:開催内容
Room1:総会、開会・閉会挨拶、口頭発表、
     ショートトーク5-6、授賞式、受賞講演
Room2:ショートトーク1, 3(11月20日のみ)
Room3:ショートトーク2, 4(11月20日のみ)
Spatial Chat: オンライン懇親会


11月20日(土)

10:30-  接続テスト

11:00-12:00 総会 [研究奨励賞授賞者発表] (Room1)

13:00-13:10 開会挨拶 (Room1)

13:10-14:10 口頭発表1 (O1-1~O1-3、20分×3題)(Room1)

14:10-14:20 休憩

14:20-15:50 ショートトーク1 (SA1-1〜SA1-6、15分×6題)(Room2)
ショートトーク2 (SA2-1〜SA2-6、15分×6題)(Room3)

15:50-16:00 休憩

16:00-17:30 ショートトーク3 (SA3-1〜SA3-6、15分×6題)(Room2)
  ショートトーク4 (SA4-1〜SA4-6、15分×6題)(Room3)

17:30-18:00 休憩

18:00-19:00 オンライン懇親会(Spatial Chat)


11月21日(日) 

09:30-    接続テスト

10:00-11:00 口頭発表2 (O2-1~O2-3、20分×3題)(Room1)

11:00-11:05 休憩

11:05-12:05 ショートトーク5 (S5-1〜S5-4、15分×4題)(Room1)

12:05-13:00 昼食

13:00-14:00 口頭発表3 (O3-1~O3-3、20分×3題)(Room1)

14:00-14:05 休憩

14:05-15:05 ショートトーク6 (S6-1〜S6-4、15分×4題)(Room1)

15:05-15:15 休憩

15:15-15:25 「発表賞」審査結果発表、オンライン授賞式 (Room1)

15:25-15:35 「奨励賞」 オンライン授賞式 (Room1)

15:35-16:15 「奨励賞」 受賞講演 (20分 x 2題)(Room1)

16:15-16:25 閉会挨拶 (Room1)

 

一般発表の要領

発表方法:Zoomミーティングで行います。各自のPC、ネット環境等をご使用ください。PowerPoint 等によるプレゼンテーションを画面共有して実施していただきます。
運営負担軽減に、ご協力をお願いします。

1)口頭発表
発表時間:20分(15分発表、4分質疑応答、1分演者交代)

2)ショートトーク
発表時間:7分以内(ショートトークSA1〜4、審査対象)または10分以内(ショートトークS5〜6、審査非対象)のプレゼンテーションの後、オープンディスカッションを行います。討論を含めて14分、1分演者交代


接続テスト:11月20日(土)の発表者は11月20日(土)10:30-11:00に、11月21日(日)の発表者は9:30-10:00にRoom1にて接続テストが可能です。接続テストでは、スライドやマイクについて確認していただきます。また、PowerPoint 等によるプレゼンテーションがうまくいかなかった場合に備えて、「pdfファイル」の準備をお願いします。

その他:ショートトークの発表日は、「発表賞」審査対象は11月20日(土)、対象外は11月21日(日)となっています。「発表賞」受賞者の発表は11月21日(日)15:15より行います。

 

発表プログラム
11月20日(土) 
口頭発表1(Room 1) 13:10〜14:10
O1-1 
13:10-13:30
川上竜巳
徳島大学
生物資源産業学部 
超好熱アーキアPyrococcus horikoshiiにおけるL-Ile/D-allo-Ileによるアミノ酸ラセマーゼ遺伝子の発現制御
O1-2 
13:30-13:50
竹俣直道
京都大学大学院
工学研究科
超好熱性アーキアの染色体三次元構造
O1-3 
13:50-14:10
若井 暁
海洋研究開発機構
超先鋭研究開発部門 
鉄腐食性メタン生成菌を用いた光駆動型バイオガス生産
 
ショートトーク1(Room 2) 14:20〜15:50
(審査対象)
SA1-1 
14:20-14:35
小林瑠那
横浜市立大学/
海洋研究開発機構 
深海熱水噴出域由来のThiomicrorhabdus属細菌の電気合成微生物としてのゲノム的視点からの特徴づけ
SA1-2 
14:35-14:50
武藤 久
京都大学大学院 
農学研究科
深海底熱水活動域由来イプシロンプロテオバクテリアの平板培地での培養方法の検討
SA1-3 
14:50-15:05
小宮山寿紗
東洋大学大学院
理工学研究科
紫外線抵抗性好塩性古細菌176-9株および590-2株のUV-C曝露後生存曲線の解析
SA1-4 
15:05-15:20
工藤美祈
東洋大学大学院 
理工学研究科
好塩性好アルカリ性古細菌Halostagnicola sp. 236-5株の増殖栄養要件の検討と増殖への影響
SA1-5 
15:20-15:35
土方友理
東洋大学大学院 
理工学研究科
市販塩から分離されたHaloarchaeobius sp. No. 2-2株が生産する好塩性プロテアーゼの諸性質解析及び分類同定
SA1-6 
15:35-15:50
川崎 忍
東京工業大学 
生命理工学院
高度好塩性古細菌 Haloarcula japonica 由来グリコーゲンシンターゼホモログ D1110 の基質特異性

ショートトーク2(Room 3) 14:20〜15:50
(審査対象)
SA2-1 
14:20-14:35
佐古つかさ
武庫川女子
大学大学院 
生活環境学研究科
アルテミア耐久卵の胚組織内部におけるガラス化状態の検討
SA2-2 
14:35-14:50
山崎 晃
広島県環境保健協会
線虫の高線量放射線に対する耐性とオートファジーの誘導
SA2-3
14:50-15:05
安藤和哉
大阪府立大学大学院
工学研究科
点変異・構造変異同時導入による酵母の過酸化水素耐性およびカロテノイド生産性向上
SA2-4 
15:05-15:20
安井玲太朗
東京大学大学院 
理学系研究科
クマムシ固有分泌型熱可溶性タンパク質SAHS1の機能解析
SA2-5 
15:20-15:35
水谷晃輔
東京大学大学院 
新領域創成科学研究科 
乾燥耐性を持つPv11細胞におけるNa+/トレハロースシンポーターの機能解明
SA2-6 
15:35-15:50
宮島琴音
筑波大学 
生命地球科学研究群
火星衛星フォボスの探査に向けた微生物生存確率の検討

ショートトーク3(Room 2) 16:00〜17:30
(審査対象)
SA3-1 
16:00-16:15
松原光希
県立広島大学 
生命環境科学部
奄美大島の海岸から分離されたDeinococcus sp. AKn-1株の系統分類解析とその諸性質
SA3-2 
16:15-16:30
井上真男
立命館大学 
立命館グローバル・イノベーション研究機構
COデヒドロゲナーゼは生物圏によって異なる系統分布を示す
SA3-3 
16:30-16:45
沖 啓輔
九州大学 
生物資源環境科学府
Thermococcus kadakarensisのDNA複製複合体レプリソームの機能的構造変換機構

SA3-4 
16:45-17:00
森田裕太郎
東京大学大学院 
農学生命科学研究科
高度好熱菌Thermus thermophilusにおけるLysVの機能解析
SA3-5 
17:00-17:15
浅井祐亨
東京工業大学 
生命理工学院
超好熱菌Thermococcus kodakarensisへのC6カルボン酸代謝酵素遺伝子群の導入
SA3-6 
17:15-17:30
米谷舞衣
東京工業大学 
生命理工学院 
超好熱菌Thermococcus kodakarensisにおけるキチン資化遺伝子の発現調節機構の解明
 
ショートトーク4(Room 3) 16:00〜17:30
(審査対象)
SA4-1 
16:00-16:15
井上宙夢
京都大学 
化学研究所
曲率認識ペプチドを用いたShewanella vesiculosa HM13の細胞外膜小胞生産関連遺伝子の探索
SA4-2 
16:15-16:30
松尾 舞
東京海洋大学院 
海洋技術研究科
相模トラフ中層から単離した海洋好冷菌Moritella sp. F1由来の新規リパーゼLip-Iの組換え体を用いた精製と結晶化
SA4-3 
16:30-16:45
高島 綾
東京大学大学院
農学生命科学研究科
プラスミド獲得後の細菌はどのようにプラスミド保持に適応するのか?
SA4-4 
16:45-17:00
池畑優希
東洋大学大学院
生命科学研究科
バニリンによる大腸菌の有機溶媒耐性化とAcrAB-TolC多剤排出ポンプのバニリン耐性への関与
SA4-5 
17:00-17:15
勝又康介
東洋大学大学院 
生命科学研究科
新規短鎖ペプチドによる大腸菌のストレス耐性の向上
SA4-6 
17:15-17:30
佐々木楓馬
東洋大学 
生命科学部
Deinococcus grandisのグルタミン要求性とそれを用いた自然突然変異率の計測

11月21日(日)

口頭発表2(Room 1) 10:00〜11:00
O2-1 
10:00-10:20
富田武郎
東京大学 
アグロバイオテクノロジー研究センター 
高度好熱菌Thermus thermophilusのグルタミン酸脱水素酵素における酵素ホモログとの相互作用を介したアロステリック調節機構
O2-2 
10:20-10:40
増井良治
大阪市立大学大学院
理学研究科
高度好熱菌UMPキナーゼ三者複合体の結晶構造
O2-3 
10:40-11:00
田中彬寛
東京大学大学院
理学研究科
クマムシ固有の耐性タンパク質CAHSの線維/ゲル化メカニズムの解析
 
ショートトーク5(Room 1) 11:05〜12:05
S5-1 
11:05-11:20
上田侑典
東洋大学
理工学部 
新規好塩性キシラン分解酵素の探索と諸性質解析
S5-2 
11:20-11:35
柳沢圭吾
東洋大学大学院
理工学研究科 
新規好塩性古細菌が生産するセルラーゼの諸性質解析と精製方法の検討
S5-3 
11:35-11:50
鏑木大夢
東洋大学大学院
理工学研究科 
新規好塩性古細菌SAC 644株が生産するキチン分解酵素の精製法の確立と諸性質解析
S5-4 
11:50-12:05
千葉瑞貴
東洋大学大学院
理工学研究科 
耐/好塩性カタラーゼ生産菌の分離及び酵素の反応条件と精製方法の検討
 
口頭発表3(Room 1) 13:00〜13:40
O3-1
13:20-13:40
諸野祐樹
海洋研究開発機構
高知コア研究所
好気/嫌気両条件下で実施可能な基質誘導性遺伝子発現解析(SIGEX)法の開発と海底下堆積物ゲノムでの実証
O3-2 
13:40-14:00
森 郁晃
海洋研究開発機構
高知コア研究所
高温・高圧バイオリアクターを用いた好熱好圧性微生物の培養モニタリング
 
ショートトーク6(Room 1) 13:45〜15:00
S6-1 
13:45-14:00
岩田昭仁
東洋大学大学院
理工学研究科 
新規好アルカリ性好塩性古細菌の分離
S6-2 
14:00-14:15
柴田駆
横浜薬科大学大学院
好熱好酸性古細菌Thermoplasma volcaniumの好気/嫌気環境下におけるtvsod-tvoggオペロンの発現制御機構の研究
S6-3
14:15-14:30
佐藤勝也
量子科学技術研究開発機構
高崎量子応用研究所
イオンビーム突然変異育種により作出した放線菌低セシウム蓄積変異株のゲノム解析
S6-4 
14:30-14:45
日比寛菜
大阪大学大学院
基礎工学研究科
アーキア型RPA及びRadAのRNAに対する機能解析
S6-5 
14:45-15:00
石田義基
東洋大学大学院
生命科学研究科
好アルカリ性細菌Microbacterium sp. TS-1と枯草菌におけるセシウム耐性機構の解明
奨励賞受賞講演 (Room 1) 15:35〜16:15

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極限環境微生物学会2021年(第22回)年会 
【奨励賞】

大平 高之 (東京大学・大学院工学研究科・化学生命工学専攻)

望月 智弘 (東京工業大学・地球生命研究所(ELSI))


【発表賞】

 SA1-1 小林 瑠那(横浜市立大/海洋研究開発機構)
「深海熱水噴出域由来のThiomicrorhabdus属細菌の電気合成微生物としてのゲノム的視点からの特徴づけ」

SA2-5 水谷 晃輔(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
「乾燥耐性を持つPv11細胞におけるNa+/トレハロースシンポーターの機能解明」

 SA3-3 沖 啓輔(九州大学 生物資源環境科学府)
「Thermococcus kodakarensisのDNA複製複合体レプリソームの機能的構造変換機構」

SA4-1 井上 宙夢(京都大学 化学研究所)
「曲率認識ペプチドを用いたShewanella vesiculosa HM13の細胞外膜小胞生産関連遺伝子の探索」
 
 【年会報告】

極限環境生物学会2021年度(第22回)年会は、2021年11月20日(土)と21日(日)の両日開催されました。当初、大阪府堺市の大阪府立大学中百舌鳥キャンパスで実施する予定で計画しておりましたが、COVID-19感染拡大の影響が不透明なことから、昨年に引き続きZoomを用いたオンラインで実施することが、2021年5月20日に開催されました幹事会にて決定されました。
本年会は、20日午前の総会の後、午後、大島泰郎会長の開会挨拶で始まりました。20日は、一般発表3件の後、2つのセッション分かれ、ショートトーク(審査対象)24件の発表がなされました。夕刻には、SpatialChatで交流会を実施いたしました。21日午前は、一般発表3件とショートトーク(審査非対象)4件、午後は、一般発表2件とショートトーク(審査非対象)5件の発表がなされました。また、発表賞4件の発表・表彰後、研究奨励賞の受賞講演2件があり、本会は、井上明副会長の閉会挨拶で締められました。年会には、138名の方々にご参加いただきました。本会は、タイテック株式会社様と株式会社トミー精工様に協賛いただき、広告動画を講演開始前、昼食時、および休憩時に適宜配信いたしました。
本会は、幹事会での議論の他に、メール、Slack、zoomのダイレクトメッセージを用いた情報交換を行いながら準備・運営をさせていただきました。当日は、原則、メイン会場を大阪府立大学の中百舌鳥キャンパス、発表賞の対象となるショートトークを東京工業大学のすずかけ台キャンパスからオペレーションいたしましたが、本会を準備・運営するにあたり、古園さおり先生、道久則之先生、福居俊昭先生には終始ご尽力をいただきました。また、若井暁先生、折田和泉先生には、ショートトーク(審査対象)を準備・運営いただきました。ホームページは、三輪哲也先生にご尽力をいただきました。峯岸宏明先生、高品知典先生、兼次須磨子様には協賛企業様ご対応、会計管理を中心にご準備いただきました。また、多くの先生方に座長やショートトークの審査をお願いいたしました。なお、大会のポスターは、大阪府立大学の博士研究員の三ツ井良輔氏に作成いただきました。ここにすべての方のお名前を挙げられず大変恐縮ですが、多くの関係者の皆様のご尽力により大きなトラブルもなく盛会のうちに終えることができました。深く感謝いたします。

最後になりましたが、大阪府立大学は、来年2022年4月、大阪市立大学と統合し、大阪公立大学になります。本年度最後の大阪府立大学のキャンパスでの極限環境生物学会年会の対面開催は叶いませんでしたが、近い将来、大阪公立大学のキャンパスでの極限環境生物学会年会を対面開催できることを楽しみにしています。

荻野 博康(第22回年会担当幹事・大阪府立大学)